視覚ではなく、感覚なのだ
目に見えない繋がりがある。
確かにある。
庭先でひとり咳をしても、其れは情景であって断交ではない
孤独は風情だ。絶海の孤独などない。
細くきらめく糸
オーガンジーの様な透明感と光沢のあるベール
その端を私は掴んでいる
数えたらキリがないほど途方もない数で、
数えたら数字の概念が崩壊してしまいそうになる。
誰も彼も繋がっていることを知っている。
たしかに存在する繋がりを認識する方法はあるのだろうか。
それは見えないと言うのに。
どうしたら孤独から抜け出せるのだろうか。
誰からも愛されていないはずなのに。
見えなくても知っているでしょう
聴こうとして。受けとろうとして。
本当は知っているでしょう。
繋がりの糸とベールは美しい
ため息が出るほど美しい
きっと見えているから、気付いて
糸とベールを掴むそれもすごく美しい