ラブレター

私にとって、言葉は特別だ

特別で大切で心を絞り出さないと紡げない

 

綺麗なものが好きだ。私が綺麗だと感じるものが好きだ。陳腐でも傲慢でも輝いていても綺麗だと感じるものは全て美しい。

静寂も、激情も、距離感も愛していた。愛してたし愛してる。愛してるとはもう言わないけど愛している。

 

表現することを怠ってはいけないと知っていた。でも伝えないでも居られることが心地良かった。

他には無いからじゃなくて、他に同じ物が在っても、太陽が綺麗だった。

恋があってもなくてもずっと綺麗だった。

 

燃え切ってしまう最後のその瞬間まで真っ直ぐ燃やし続けて欲しい。輝いてることなんて気付く間も無く燃えていて欲しい。そうすれば、そうしなくても、そのままで勝手に周りまで照らされる。身勝手に照らしていってしまう。

太陽だから

 

ずっと、静かに輝いている月の方が好きだった。

でも照らしていたのは太陽だと知った。知っていたけど、知っていたつもりだったそれよりも太陽は綺麗だった。

月は身勝手な太陽に照らされていた。

その身勝手さが太陽の美しさなのだ。

 

月が影に隠れている瞬間など気付かず、燃やしていってほしい

こちらなど1ミリも振り向かずに

だから気付かれないように静かに影になりたい

でも、またこっちを向いて照らしてほしいと思ってしまうのだ

 

これは届かないでほしい私からのラブレター