失恋

失恋というものを、久しくしていない。ように思う。

恋を失うには恋が必要なのだ

 

いつからか、恋愛にあまり興を講じなくなった。気の所為かもしれない。本当は求めていたのかも。

別に白黒つけなくてもいいことだ、そんな気がする。

 

私が自らの恋愛思考や性的指向について認識しているのは、サピオセクシュアル/ヘテロセクシュアル/シスジェンダーというところだけだ。今のところは。

変わるかもしれないし増えるかもしれない、もちろん減ることもある。

 

そんなもん、認められてたまるか

と、私によく似た人が言っていた。

 

わかる、わかるけど、認められなければ認めさせなければこの世では行き場がないのだよ。認められるなんてクソだという人間は認めさせなければいいし、認められて初めて救われる人間がいるのならば、言葉や認可はあった方がいいものだと思うのだよ。私は。あくまで私はね。

 

私と真逆のあなたはなんて言うだろうか。何を考えているだろうか。

基本的にここはテレパシーは使えない世界だから、伝えようと試みなければ伝わらない。なのに伝えることを怠るのは私の罪だろうか。

 

伝えたい感情はどこに行ったのだろうか。

 

親しい友人に、不健康だと言われてしまった。

最近の私の行動は動機が不健康らしい。でも、不健康に身を任せたい時だってある。あるんだってば

 

この一年強、私はそれまでとは比べ物にならないくらい多くの人と話した。知ったし、伝えた。

エンパスなのに色んな人と話して、話して話して、吸い込んだ。

私の中に積もり溢れた誰かの感情を私はどうしたらいいのだろう

 

とりあえず、抱きしめて今日も一人で酒を飲む。

 

失うほどの恋がここにあれば、この溢れ出る感情を私のものだけにできるのだろうか